概要 ・観光は“流行・旬”に合わせて素早く企画を回す分野。 直近はNHK朝ドラ(安達寛高=やなせたかし関連)の波及を活用。 ・中長期の潮流はインバウンド回復・円安・クルーズ寄港増。受け入れ体制(キャッシュレス、街中案内・ボランティア)整備を継続。 ・滞在延長(ナイトタイムエコノミー)を狙い、夜間イベントを強化。

重点施策・方針 •朝ドラ×物部川地域など“旬ネタ”を核にした企画展開。 •クルーズ誘致の継続(旅行会社・船会社への働きかけ)。 •受け入れ環境整備:キャッシュレス対応、街中オペ・ボランティア配置。 •滞在延長策:夜間イベント(18–22時帯)で宿泊→翌日周遊へ誘導。

具体事例 •「水と光のカーニバル(噴水×ライティング×サーカス)」:1か月運営、県外集客も。 •クリスマスマーケット:観光閑散期(冬)の起爆剤。夜間開催で滞在促進。 •「土佐のおきゃく」:飲食・酒文化の面的イベント。10年以上継続、経済効果大。 •桂浜「坂本龍馬像特別公開」:国内受け良いが訪日客には人物理解が薄く課題も可視化。 •地場産品×観光:沢地(皿鉢)料理の祭り、柚子商品の発信、朝ドラ連動菓子など。

発信・媒体 •現行はHPと紙(チラシ・パンフ)が主。 •SNS(特にInstagram)の重要性認識はあるが、専任人員・運用体制不足で伸び悩んでいる。 •ハッシュタグ運用は試行段階(“とにかく付ける”レベル)。 •高齢層・紙需要も根強く、紙とデジタルの併用が必要だと考えている。

運用上の課題 •SNSは「素材集め」と「更新頻度」が最大の壁。観光に直結しない“日常写真”で頻度を稼ぐ現実的難しさ。 •祭り運営は人手不足・安全配慮・苦情対応で難易度上昇。行政・協会が支援に入る体制が不可欠。 •学生連携はフットワークの軽さが強みだが、代替わりでノウハウ・人脈が断絶しやすい。

よさこい関連(役割と支援) •観光協会は主要会場(桟敷席販売・運営)を担当。 •「よさこい全国大会」は観光協会が主催。 •行政支援:人手派遣、熱中症対策など設備費補助など。 •悪天候や地震情報発出時でも、学生側の迅速な会場振替など機動力が大きく寄与。

リピーターづくり •「おもてなし(世話好き)=ホスピタリティ」を地域の強みとして徹底。 •県施策の“ディープ観光”で郡部体験・人との接触を増やしファン化。 •学生連携の広報価値(“地元と一体”のイメージ向上)やU/Iターン促進への波及に期待。

学生×SNS協力への期待 •プロ並みのKPI達成を学生に求めるより、イメージアップ・関係資本の形成に価値。 •短期の認知拡大にはテレビ・新聞等マスメディア露出が最も強力。 •SNSは“じわじわ型”。半年で確実に成果を出すのは難度高。偶発ヒット事例はあるが再現性は低い。

寄居町への示唆

  1. イベント>SNS単体 あと半年で成果を出すなら、地域と共催のリアルイベントを設計し、地元メディアに積極的にリリース・取材依頼を。SNSはその“証拠・二次拡散”として運用。
  2. 人の魅力を前面に 郡部の体験・人との交流を核に。ホスト(おばちゃん・職人)の物語を短尺動画+紙面で両面展開。